「通勤時間などの隙間時間でも夢中になれる趣味が欲しい」
「自慢じゃないが、妄想や空想だけは得意だ」
「頭の中にあるものを形にするのが好きだ」
この記事では、そんな方に「小説を書く」をおススメしていきます!
こんにちは、天野です!
引きこもり・ニート・フリーターなど、インドアな暮らしを長年経験した中で得たスキルをもとに、様々な趣味や暮らしに関する情報をお届けしています。
小説を書くという趣味に、どのような印象を持ちますか?
少しハードルが高いように思うかもしれないですが、小説を書くことは、実はとってもお手軽で気楽な趣味なのです。
小説とひと口に言っても、たくさんのジャンルやアプローチの仕方があります。
この記事では、「小説を書くことの魅力」から「まったくの初心者が小説を書き始める」までの流れを紹介していきます。
最後まで読めば、きっと今から小説を書いてみたくなるはずです!
・「小説を書く」を趣味にすることの魅力
・実際に小説を書き始める方法
・小説のネタの探し方
・初心者から初めて、次のステップに行くために
小説を書くという趣味の魅力
私ーー天野は、このブログの執筆の他に、趣味で小説の執筆も行っています。
もう10年近く細々と続けていて、もう小説を書かない日常は考えられないほどです。
小説を書く魅力にすっかり取り憑かれている私ですが、同じ趣味の友人たちと話をすると、一人ひとり魅力に感じている部分が違うことが分かりました。
小説を書く行為には、たくさんのステップがあり、そのステップごとに様々な喜びがあります。
たとえば、上手い表現が書けたとき。
たとえば、誰かに面白いと言ってもらえたとき。
喜びを感じるタイミングはいくつもありますが、特に魅力的なポイントを紹介します。
その1.意のままに世界を創る喜び
「0から1を創る」という言葉は様々なクリエイティブな作業で使われますが、小説の執筆はまさにその最たる例の一つでしょう。
一切のルールもなく、世界をまるごと創り上げることができるのです。
異世界でも電脳世界でも、ループ物でもなんでもありです。自分の趣味をふんだんに注ぎ込んだ世界で上手く物語が構築できた時、脳汁が出ること間違いなしです。
ちなみに、小説=文系というイメージがあると思いますが、実はかなり論理的に書く方法もあります。
たとえば、どこでどんな伏線を張って、どこで情報を開示するのか。
個人的に、この辺りの作業はプログラミングと似ていると思っています。自分の計算通りに物語が構築できれば、全能感にも似た感覚が得られるはずです!
その2.好みのキャラクターを生み出し、愛でる喜び
キャラクターは、物語を構築する大きな要素の一つです。
小説に限らず、映画やアニメなどで、特定のキャラクターに愛着を持った経験がある方も多いと思います。
他人が作ったキャラクターでも感情移入できるのに、自分で作ったキャラクターなら尚更です。
自分の脳の中から生まれてきた存在なので、まさに自分の子供のように可愛く思えてしまいます。
キャラクターを褒めてもらえるだけで、自分が褒められているような感覚がして、とてもお得です。
ちなみに小説を書く友人の一人に、自分のキャラの誕生日にプレゼントを買ってくるほどの(いかれた)人がいるほどです。
思い切り自分を投影するも良し、好きな人を参考にするも良し。自分の子を生み出す作業は、とても楽しいものです。
その3.自分を曝け出す喜び
自分の知らないこと、経験のないことを書くのが作家だという考え方もあります。
ですが、自分の感じた感情を、自分の経験に重ね合わせて書くほうが圧倒的に書きやすいです。
そちらの方が筆が進みますし、なによりも気持ちが入ります。
自分を重ねると言っても、決して自叙伝を書くわけではありません。
文学でもエンタメでも、自分の書きたい!を詰め込んで書けば、必ず自分らしさの出た作品になるはずです。
日頃、当たり前に働いていると、本当の自分を曝け出せる機会はあまりありません。
どんなに親しい人と話をしていても、100%のありのままでいることは難しいかもしれません。
ですが、小説という媒体を通せばありのままの自分が表現することができます。
会社の中で自分らしさを消して生きることに疲れたら、一度小説に挑戦してみませんか?
きっと、自分を表現し曝け出す喜びに気づけるはずです!
初心者のための小説の書き方
ネタの探し方:書きたいものを見つけよう
小説を書こうと思い立った時、最初にぶつかる壁は「何を書けばいいか分からない」だと思います。
(これは、いつまでもつきまとってくる問題ではありますが……)
もちろん、これに対する明確な答えはありません。
答えは一人ひとりの中にあるはずで、なんの手がかりもなしにこれを探すのは至難の業かと思います。
普段私が新しいネタを考えるときに自問自答しているポイントを紹介します。
書きたい!を見つけるための5つの質問。
1. 好きな作品から考える。
まず、いくつか好きな作品を思い浮かべてください。
小説でなくても、アニメでも漫画でもドラマでも映画でも、媒体は本当になんでもいいです。本当に好きな作品をひとつだけでも、好きな作品をいくつ挙げても大丈夫です。
2.その中で特に好きな部分、真似したい部分は?
1で挙げた作品の中で特に好きなものはどこですか?
たとえば、「こんな設定」「こんなシーン」「こんなキャラクター」など……。
好きな要素は徹底的に真似をしましょう!
パクリは気にしなくていいです。書いているうちに別物になっていくので。
好きな要素を詰め込んだら、話を書くのも面白そうだと思いませんか?
3.これまでの人生でもっとも心が動いた瞬間はいつですか?
楽しい瞬間、悲しい瞬間。あるいは悔しい瞬間やエモい瞬間……。たくさんの忘れたくない感情や誰かに伝えたい想いが、誰にでもあると思います。
それを文字に乗せて誰かに伝えられたら最高だと思いませんか?
ぜひ届けたい感情を探してみてください。
4.あなたが思う理想の異性は?
物語に触れるとき、やっぱり自分の好みの異性のキャラがいたら嬉しいものです。
もちろん、それは自分で書いていても同じです。むしろ自分の好きに動かせるのですから、より大事な要素だと言えます。
容姿や性格、属性など、思いつく限りの好みを詰め込んでしまいましょう!
5.あなたの願いはなんですか?
「突然口座に1億円振り込まれたらいいのに」 「超能力が使えるようになってみたい」 「社会の制度がこう変わったらいいのに」
小さなものから大きなものまで、人によって様々な願いや欲望は千差万別です。
願いや欲望は大きな原動力となるだけでなく、同じ願いを抱える人を引き込む大きな力となります。
もし本当に叶ってしまったら?という妄想でもいいでしょう。
あるいは、主人公にその目標を叶えるための努力をさせてもいいでしょう。
ぜひ、自分の願いや欲望に素直に耳を傾けてみてください!
5つの質問に答え終えた時、書きたいものの輪郭が見えてきたはずです。
好きな作品から、
好きな部分をいいとこ取りして、
あなたの願いや願望が形になった世界で、
好みの異性と恋が芽生えたりして、
あなたが大事にしている感情を伝えられる。
そんな理想を詰め込んだような小説を、ぜひ書いてみて欲しいと思います。
小説を書き始める
「書きたいものは見つかった!」となっても、実際どう書き始めればいいのか、誰もが悩むところだと思います。
ちなみに、物語の書き始めというのは、プロでも苦しい作業のようです。
プロでも難しい書き出しをどうするかと言うと、逆に素人の利点を活かして戦いましょう!
書き出しは勢いで書く。
初心者にだけ許される特権、それは「深く考えずに勢いで書く」です。
言い換えれば、書きたいものを書くことだけ考えれば問題ない、ということです。
まず、前のステップで見つけた、書きたいシーンを書き出してみましょう。
2つか3つ、あるいはそれ以上のシーンを集めたら、そのシーンに至るために必要な要素を探しましょう。
その要素を含んだシーンを作ったら、あとはまたそのシーンを並べていくだけです。
あるいは、もっと直感的に書きたい場合、とりあえず何か事件が起きる瞬間から書き始めてしまいましょう!
恋愛ものの場合は、主人公とヒロインの出会い。
壮大な戦争ものなら、いきなり2国間の争いとその中での主人公の活躍。
あるいは、異世界転生なら、さっさと異世界に主人公を飛ばしましょう。
内容が思いつかない時は……
とはいえ、なかなか必要な事件というものがすぐに思いつかないこともあるはずです。
あるいは、最初の事件だけは思いついたけど、そこからの内容が全く思いつかないなど、イベントのアイディア不足はよくあることです。
そんな時の対処法としておススメしたいのは、「書こうとしている作品のジャンルを考える」ことです。
「恋愛」「アクション」「SF」「ミステリー」「ヒューマンドラマ」などなど、物語に様々なジャンルが存在します。
そして、各ジャンルにはある程度、「お決まりのイベント」というものがあります。
恋愛のジャンルなら、ヒロインとケンカをしたり、アクションならなるべく派手な戦闘シーンを入れたいところ。
そんなお決まりは、各ジャンルの名作を参考にしましょう!
こちらでは、名作と言われる映画をジャンル別にまとめています。映画と小説に多少の違いはありますが、話づくりの根本は同じです。
ぜひ自分が書きたいと思っている小説と同じジャンルの映画を見て、そのジャンルにおける「お決まり」が何なのか、いろいろと研究してみましょう!
きっと、自分の小説の中で書きたいと思えるイベントが浮かんでくるはずです!
こうして、書きたい起点やイベントについて実際に書き始めれば、案外流れで転がっていくこともあるものです。
もちろん、後から直したいところや足したいシーンが出てくると思います。
なにも一度書いた文章がそのまま出版されるわけではないので、後からでもどんどん直していけばOKです!
作品数を重ねていくと、書き始める前にいろいろと考え込んでしまいますが、そんな心配をする必要がないのが初心者の強みだと思います。
ぜひ行き当たりばったりの気持ちで、一度書いてみることをお勧めします!
少し詰まったと感じたら
どんなプロの作家やライターでも、どんなに気楽に書こうと思っても、「書けないぞ?」と感じる瞬間は必ず訪れます。
答えが見つかるまで、粘って考え続けるのも一手ですが、それはなかなかに苦しい時間です。
それで答えが見つかればいいですが、何にもならなかった暁には、しばらくは憂鬱な気分で過ごすことになります(強い実感を込めて)。
せっかくの貴重な休みを使う趣味ですから、そんな気分にはなりたくないはずです。
小説を書いていて、つまった時の対処法3選+1。
1.他のシーンや要素から手をつける
小説を書くのに順番なんてありません。順を追って書いた方が都合がいいことも確かにありますが、今書いているシーンに詰まったら、飛ばして次を書いても問題はありません。
むしろ、「なんかテンション上がらないな……」と思ったら、書きたいシーン(クライマックスなど)まで飛ばして書いてしまっていいです。
先に書くことで、そのシーンをより活かすためにどんな事前のシーンが必要か考えることができるようになります。
これは構成や設定を考えている時も同じで、詰まったと感じたら、積極的に別のことを考えるようにしましょう!
2.寝る!
これはもうシンプルです。仕事終わりなどに眠気を堪えながら頑張って書いても、結局書き直しになるのはよくあることです。
締切が近いなどどうしても頑張らなければいけない時でなければ、大人しく眠って、また翌日頑張るのも一つの手です。
悩んでいたのが嘘みたいに、あっさりアイディアや言葉が浮かんでくることもありますよ!
3.参考書で学ぶ
小説の書き方や物語の作り方に関する実用書が、近年本当に充実してきています。
それらがマニュアルの代わりになることはありませんが、困った時に調べる辞書や参考書として心強い味方になります。
私が今まで読んできた書籍の中でも、特に役に立った書籍を紹介します。
小説を書き始めるのが不安な時
人気作家「三浦しをん」さんによる、まさに「小説の教本」です。
視点の選び方やセリフの書き方、文体の注意点など、小説を書くうえで知っておいた方がいいことが詰まった一冊です。
「教本」と表現をしましたが、三浦しをん先生のコミカルな文体で書かれていて、軽く読めてしまいます。
小説を書くうえで必要な知識がこの一冊に詰まっているので、これから小説に挑戦しようとしている人や、まだ始めたばかりの人は、まず読んで損はない一冊です!
面白いアイディアが浮かばない/書いたシーンが味気ないと感じた時
読者をハラハラさせたい、恐怖に落としたい、感動させたい。
読者に与えたい感情別に、取り入れるべきシーンのアイディアがふんだんに詰まった一冊です。
これは脚本のための本ですが、話を構成するためのテクニックは共通しています。
シーンがワンパターンになってしまり、アイディアが足りないと感じた時、間違いなく助けになってくれるはずです。
場面やシチュエーションの引き出しを増やしてくれる、そんな一冊です。
ミステリーの書き方に困った時
「別にミステリー小説を書くわけじゃないしいいや……」と、そう思ったあなたにこそオススメしたい一冊です。
たとえば、「今日の電車がなぜかいつもより混んでいる」。
たとえば、「普段はニコニコしている同僚が今日はやけに機嫌が悪い」。
誰しも、普段と違うなにかがあると気がかかりになるものです。
こうしたちょっとした”気になる”もすべてがミステリーで、これはミステリー小説以外にも取り入れられているテクニックです。
ミステリーを使いこなすことができれば、続きが気になってページをめくる手が止まらない小説に近づけるはずです!
そして、なんと言ってもこの書籍、インタビューに答えているミステリー作家陣は、泣く子も黙る大物作家ばかりなのです。
あの東野圭吾さんや宮部みゆきさん、綾辻行人さんなどなど……、全員の名前を書き切れないのが申し訳ないほど、偉大な作家さんばかり!
ですので、単純に読み物としても楽しめますよ!!
言葉選びに迷った時
「この場面にふさわしい言葉が出てこない……」
「喉元まで出かけてるんだけど、言葉が思い出せない……」
そんな時に使えるのがこの辞書です。
いろんなシリーズがありますが、その中でも特に私が使っているのはこの2冊です。
ネットでも様々な辞書は探せますが、手元に置いておいてパラパラ探せる利点は、やはり本にしかないものです。
本格的に物語の構成を学びたいと思った時
ほとんどの映画のストーリーは、「三幕構成」と呼ばれるテクニックによって構築されています。
日本で言う「序破急」や「起承転結」のようなもので、映画を構築する指針となる考え方です。
おそらく脚本を勉強する人間のほとんど存在を知っているほどの、超メジャータイトルです。
基本的には2時間映画を書くためのテクニックが中心ではありますが、どんな媒体・長さの物語でも通じるテクニックですので、ぜひ読んでみて損のない一冊です。
おまけ.他の趣味に逃げる!
どうしようもないほどに小説に煮詰まったら、最終手段ですが、他の趣味に逃げてしまいましょう!!
もちろん、日時が経てば書けなかったシーンが書けるようになるかと言ったらそうではありませんが、書くことが苦痛になってしまっては本末転倒です。
心の健康を保つための趣味なので、ほどほどに距離を取ることも大切です。
新しい他の趣味を探す場合、ぜひこちらを参考にしてみてください。
まとめ
「小説を書く」を趣味にすることには、たくさんの魅力や楽しみがあります。
そして、最初の1文字目を書き始めるのは大変な作業ではありますが、書きたいと思えるものが明確になっていれば、きっと乗り越えていけるはずです。
この記事のポイント
・小説には、「世界を創る楽しさ」と「自己表現の喜び」が得られる。
・書きたいネタを探すには、自分に質問を重ねていく方法がある。
・まずは勢いで書く!それから推敲をすればOK。
・詰まったら、先のシーンから書いてみる。参考書を読むのもgood。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
小説を書く、その魅力は伝わりましたか?
いつ、どんな場所でも、いくつになっても楽しめる趣味、それが「小説を書く」です。
面白いのは、今書きたいものと10年後に書きたいものが違っているはずだということです。もし書きたいものが変わらなくても、その描き方やアプローチの手法は必ず変わっています。
それは「小説を書く」という行為が自己表現であり、自己は必ず変化するものだからです。
自然と自分を殺してしまいがちな社会人としての毎日。言葉や物語を通して、自分を見つめてみませんか?
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ挑戦してみてもらえると嬉しいです。
終わりがない創作の世界で、ぜひすてきな趣味ライフをお過ごしください!
コメント